自転車の天敵"錆び"。
愛車をじわじわと蝕み、ある日突然脅威を振るう恐ろしい病気。
カーボンフレームだろうが、チタンフレームだろうが自転車には必ず鉄がぞんざいする。
フレームのシートクランプ部のボルトであったり、パーツの接合部であったりと。
中でも"錆び"の影響をモロに受けるのがチェーン。
自転車を駆動するのに不可欠な原動力的存在のチェーンが一番この病気にかかりやすい。
一度"錆び"にかかると寿命は激減し、いずれ折損。
考えるだけで恐ろしい。
そこで、
今日からメカニックでもある私、石澤がチェーンのサビ問題と向き合って行きたいと思います。
"錆び"への考えや対策、検証を行い随時ブログにてUPしていきたいと思います。
まずなぜチェーンの錆びについて考えようかと思ったかと言いますと、
湘南は錆びの侵食スピードが恐ろしく早い。
錆びてはチェーンを変え、また錆びての繰り返しではしたいカスタムもできない!
ということで一度、錆びについて考え直して向き合ってみようといった感じです。
第一弾の今日のテーマは、敵を知り己を知れば百選危うからず。
ということでまずは敵である"錆び"について考えてみたいと思います!
"錆び"とは (Wikipediaより引用)
錆(さび、銹、鏽、英語: rust)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)をおこし生成される腐食物(酸化物や水酸化物や炭酸塩など)の事である
原子。
酸化還元反応。
酸化物。
学生時代に耳にする言葉たちがずらりと並んでいますね。
あまり理数系が強くなかった私からするとムムムッって感じですが、元々の金属とは別のものが生み出されるということですね。
腐食物として生成されるなら、反応が起きた瞬間にポロって取れてくれればいいのに。
と浅はかな考えを持ってしまい恥ずかしいところですが、次へ行きましょう。(笑)
錆びが起こるメカニズム
上記の『錆びとは』で錆びるメカニズムが専門用語ダクダクで書かれていますが、
より簡単に、そして深くメカニズムを解き明かして来ましょう。
まず錆びを知る為に、鉄の起源を探っていきます。
鉄(Fe)は元々、鉄鉱石(酸化鉄)を製鉄の段階で還元(脱酸素)してできる物質。
酸化しているものから酸素を取り除き、別の物質に変えているんです。
ここで気が付いた方は鋭い!
錆びとは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応(腐食)をおこし生成される腐食物でしたね。
つまり、元々酸化していたもの(鉄鉱石)から酸素を取り上げられ、鉄として生まれ変えられ、やっぱり酸素が欲しくなって空気中の酸素と反応して錆びとなる。
人間で考えると当たり前の現象ですよね。(笑)
持っていたものを取り上げられ、それがある日突然目の前にたくさんぷかぷか浮いているんですよ。
手に取るに決まってますよね。
つまり錆びとは初期設定にリセットされている過程、初心に帰ろう!って感じで捉えると
いざ自分の愛車のチェーンが錆びきってしまった時にまだ寛大な心を持つことができると思います。(笑)
ということでPart.1は錆びについて書いてしましたが
次回は錆び始める原因と、錆びによるダメージについて考えていきます!
コッテコテの内容になるかもしれないので、おたのしみに!!